映画クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃんの評価
2014年アニメーション映画
高橋渉監督
矢島晶子主演
笑えるところもたくさんあり、家族愛も感じられる素晴らしい映画でした。
ある日、マッサージに行ったひろしがロボットになって帰ってくるというストーリーですが、家に居場所がない旦那さんという現代社会を上手く描いています。
公園にいるお父さんの姿は、世の中の全ての夫の心の叫びとように思えました。
確かに日本のお父さんは差別的な扱いを受けているし、共感できる人も多いはず。
ロボとーちゃんはクローンで出来た主人公ですが、それでも記憶や中身は全く同じ。
ロボとーちゃんにも思い出はあるはずだけど、みさえと再会したときに人間のとーちゃんに向かって走っていったシーンが切ないですね。
もし、これが自分だったらと思うと本当に辛いです。
なぜなら突然現れた「自分」によって、妻や子供、そして家も全てが奪われてしまう。たとえば、これが浮気相手とかなら、他のところで競い合うことができるかもしれない。
しかし、相手が自分自身となれば、どう頑張っても本物の自分には勝つことはできない。
…あまりの予想外の結末に衝撃です。
ひろしとみさえの絆や、ひろしがどれだけ家族を想っているかという感動が詰まった作品です。
間違いなく、今までのクレヨンしんちゃんの映画の中でトップ3に入る名作です。