ジョーカーの評価
サスペンス映画
バットマンが活動を始まろうとする前のゴッサム・シティ。
アーサー・フレックは、街の隅っこで大道芸人をしながら生きる男。
母が幼少期のアーサーに言い続けた「どんな時でも笑顔で人々を楽しませなさい」という言葉。
ピエロの扮装で笑顔を保ってきたアーサー。
しかし、アーサーに世界は優しくない。
脅されてお金を取られる事も…
それでも前向きに生きてたアーサーに心の折れる出来事が起こります。
その出来事から、バットマンの最大の敵となる『ジョーカー』に変わりゆく姿が…アーサーの幻覚癖が出てくる。
いつの間にか妄想と現実の区別がつかなくなってゆく。
ベネチア国際映画祭金獅子賞は作家性/アート性の高い作品を重視する特徴にあり、ハリウッド大手スタジオによる作品が選ばれるのは稀。
アメコミ映画としては史上初の快挙となる。
第79回ベネチア国際映画祭のコンペティション部門で、DCコミックスの映画化作品としては史上初めての最高賞の金獅子賞を受賞。
ジョーカーはなぜピエロなのか?
この映画では足音がはっきり聞こえるくらい丁寧に走るシーンを撮り、徐々にアーサーがジョーカーに変貌する過程を描いています。
そして最後のシーンで足音は聞こえます。
映画館で観るからこそ感じる迫力や圧倒される感覚だけでまぁそこそこの面白い映画って感じでした。
バットマンとか全く知らないけど悪堕ちするという大前提があるうえでその過程を描いたものというのに凄く興味が湧いてジョーカー観ました。
主演のホワキン・フェニックスって知らない俳優だったので不安しかなかったんですが、過去に演じたジャック・ニコルソンと比較していましたが、圧巻の演技でした。
何かが放たれる。
何かが開かれた。
そういう感覚を持ちました。
クスリとも笑えないくらい、ひたすらシリアスでした。
アーサーが社会や愛するものからブチブチと切られて黒くなっていく瞬間ごとに音楽が切り替わるのが印象的です。
映像とか音楽とかはすごいおしゃれで印象深く残りました。
俳優さんの演技もいきいき、素晴らしい。
映像としてのクオリティ高いと思います。
序盤は階段を上がるシーンが多かったのですが、終盤は下がるシーンが多く、そういう描写も見られましたが、他のところにも多くそういう対比が描かれています。
そういう細かい所も見どころの一つでしょう。
自分の中では何かを変える映画となり、生涯の一作となりました。